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thunderbolt

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その「音」を聞いた瞬間、嫌な予感がした。

感覚が封じ込められるような閉塞感と、重圧。

重低音の所為でも、テクノを組み合わせ所為でもない
不思議な不協和音となって今まで築いていたあたしの音感を乱す。

「これ以上、今は聴けない。」そう判断して、視聴ブースを後にした。
本能的に防衛本能が働いたのか、音を認識できなかったのか解らない。

それは、今回「宇宙」をテーマとした彼女の意図とは
全く反側とした感覚だったのだろう。
その名の通り、各曲のタイトルは「宇宙」に関連付けられていた。


「嫌な予感」。その感覚は後頭部が麻痺するような頭痛と
無意識にあたしの目から涙を流させた。

それは彼女の「dancer in the dark」に遡り、あたしの脳裏には
その匂いとシンクロさせようと感覚が動いた。


前作では、「生」と「死」「喜怒哀楽」「ミュージカル」。
それを主人公セルマの人生と「命」を表した作品と旋律だった。


人間の弱さと強さ、儚さだとか憎悪。
誰でも持つ感情や葛藤を織込んだ
「きわめて普遍的で不変的」な事柄を表現した彼女ではなく、


あくまでも、「宇宙」。


その中に所々見え隠れする自然で人工的な機械的な音と、
諧謔にも聴こえる「声」


それをありのまま自然と産まれた事柄の様な旋律に、
今迄持ち続けていた「感情」だとか「こうであって欲しい」願望とエゴ。
今の「あたし」にまた新たな感覚を浸透させようとする。

曲を聴いたときに感じた現象と「違和感」。

それを理性が拒否した反応だったと、そう思う。



「幻覚や幻想」の世界で自らの精神を保ち、
価値観と感情を構築してきたあたしには、
理解不能で、侵食的な出来事だったのかもしれない。


この「宇宙」があることを信じたくなかったとのだろうとも思う。


そう、「無」または「虚無」を感じたくは無いし
「ありのまま」も「人工的」なものも受け入れられない葛藤。


あたしがあの時感じた感情も自分では理解できない。

あたしはいつでも明確とした答えを出したがる。


10年以上前に作られたDancer I.T.Dの中で、
彼女の「最期」に「見たもの」
絞首台で演じた最後の「ミュージカル」は、
「新しい世界」。


「生きている限り見えている
息を呑んで
一体どうなるのか思ってみる。
新しい世界、新しい一日 目の前で広がる

日の光が私の髪から放たれる。
ああ、ここから天国へ。」


その答えが今回の作品に現れている気がした。


絶望と無。解放と受容、光、希望。


セルマの見たもの。

光を手に入れた彼女が映し出される映像。

それは日常からかけ離れすぎて、現実を浄化させる響きとなって
汲み上げられる音色の様に聞こえた。



「すべてを見てきたから、何も見るものは無い」のだろう。
深く沈みこむようなリズムの中で、
自然とその感覚に溺れていきながら身を委ねてみる。
感情を擽られることも無く、刺す事も無い心地よい感覚と共に。


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プロフィール

sakyohidzuki

Author:sakyohidzuki
左京
S.58.9.28

いつまで経っても手負い。笑
この運動神経のなさで生き延びているのが
不思議なくらい。

現実には色んな事柄に束縛されてるのに
今まで以上に自我のまま進めてるのは
一種の諦めのようにも思う。

昔一番だったものは入れ替わり。
眼中になかったものに価値を見出し

攻撃系はすべて自分の内面に。
もちろん゛暴力゛は忘れずに。

時々感情のコントロールが出来なくなる
フラッシュバックに嗚咽が出るほど叫びまわっても
最期に行き着く場所は同じ。

知らず知らずに自滅しているのは
毎度のことで。

無関心に堕ちる前に
終らせたい事とか。

無様な姿を曝すのも
ここだけでいい


☆ポートレートモデル
再現VTR、MV、CM等々しれっと
いたりする。
ベストジーニスト2016一般部門
投票終了!
応援&投票有難う!!

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