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BLUnDa

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切れないナイフで何度も同じ箇所を抉られてる様だった。


一双の事、深みまで裂いてくれれば満たされるのに。


血の出ないまま感情を削る感覚は
より深く脳にダメージを与え、
それを二度と消えない痕へと傷を残そうとする。


瞳孔が開き、すべてを受け入れようと全身が身構える。
入ってきた衝動に耐え切れずに鳥肌と悪寒が走る。

そしてそれがあたしの深みに墜ちた時
あたしの普段抑制している感情や残虐さを解放させる。


それは全てあたし自身を傷つける行動だって事は判っている。
それはあたしに中毒症状を催させるものだと知っている。


深く抉った傷は治りやすい。


浅く浅く、時間を掛けて徐々に創られた
切り口の美しすぎる傷は、塞がる事も無く、血も溢れる事も無い。


ただ、塞がる事は無い。


それは共存という選択肢を与え、そして中毒へ。

もう、塞ごうとも思わない。


逃げ場を失った衝動はひたすら吸収されるのを待ち。
緊迫した精神状態の中で混沌と存在を表し。



足の先から蔓が全身に纏わり付いて溶けていく感覚に侵される。


じわじわと圧迫される傍らで、その悪戯に間の抜けた音が緩和を生み。
その連鎖が終わる頃には完璧にその思惑通り、堕ちている。


ひとつひとつ音が全身を流れ、塞き止めるのは何故だろう。
感動するはずの音が苦痛を与えるのは何故だろう。

余計な言葉も意味もいらない。

この苦痛の正体も判らないままトランス状態に陥った
感情と体は、精神を暴走させようと拍車を掛ける。



それから何日か、あたしは全ての音を一切受け付けなくなっていた。


生活の音、自分の体の音。無音な空間なんてあるはずが無いのに、
あたしはひとつひとつの音に敏感になっていた。


嫌悪、猜疑、虚無、不愉快、愛着、懐かしさ、尊さ。


音に反応して感情をいちいち揺らし、
過敏になりすぎた精神は常に逆立っていた。


殆ど潰れかけていた左耳は、一瞬聴覚を取り戻した感じさえしていた。

そしてまた何度も何度も曲をループさせ。

惰性にならない様に。劣化させないように
慎重に音を拾い集めた。




あたしがぶっ壊れない様に鍵を掛け、封印していた音がある。




失うのが怖かったから、自分が壊れたくなかったから、遠ざけた。




そんな弱さも脆さももういらない。



だから共存できる術を模索しているだけ。
気を抜けば潰れそうになるこの音の中で。






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プロフィール

sakyohidzuki

Author:sakyohidzuki
左京
S.58.9.28

いつまで経っても手負い。笑
この運動神経のなさで生き延びているのが
不思議なくらい。

現実には色んな事柄に束縛されてるのに
今まで以上に自我のまま進めてるのは
一種の諦めのようにも思う。

昔一番だったものは入れ替わり。
眼中になかったものに価値を見出し

攻撃系はすべて自分の内面に。
もちろん゛暴力゛は忘れずに。

時々感情のコントロールが出来なくなる
フラッシュバックに嗚咽が出るほど叫びまわっても
最期に行き着く場所は同じ。

知らず知らずに自滅しているのは
毎度のことで。

無関心に堕ちる前に
終らせたい事とか。

無様な姿を曝すのも
ここだけでいい


☆ポートレートモデル
再現VTR、MV、CM等々しれっと
いたりする。
ベストジーニスト2016一般部門
投票終了!
応援&投票有難う!!

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