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時として

それは一年以上前の話。


『刹那の感情を煽りたて、何処に身を置こうとも。

目の前の亡骸からも眼は逸らせない。
何処に行こうと自分自身からは逃れられない。


シャッターを押し続ける。



人の死さえも「金」にしてしまうのか。
あたし自身の存在の意味を問う。



人格が壊れる、感情に支配されそうな前兆。

一瞬の眩暈を覚える程の動悸の中で
あたしの精神に血が流れようと音を立てた。



目醒めれば、全てを失う。

そんな気がしていた。




そう。あたしには今。
目の前にある惨劇の様に。

喪失に泣き叫ぶ人のように。
今まで築きあげたものなどあったのだろうか。』



両親の遺影を抱き、両膝を付いて崩壊した家の前に立ち竦む家族。

その泣き声と叫びに全身から血の気が引く感覚に一瞬にして支配される。




あたしはこんな事している場合じゃないだろう。


以前、運ばれた患者さんが最期まであたしから目を離さず
何かを訴える様に逝ってしまったあの表情がフラッシュバックする。


0908210089.jpg



去年の今頃は、自暴自棄もいい所だったと思う。


そして、あたしに守るべきものが。築き上げてきたものが。
なにもない事を知った。


喪失するものが何も無い事に気付いた後は、自分自身を壊し始めた。






その土地を今回再び訪れる。



さほど変わりの無い景色。
いや、何も変わってはいないのだろう。
あたしは何度も何度も

『あの時と同じ場所』


を、撮り続けた。その空を撮り続けた。

災害後の復興の過程は何ともいえない静けさが漂っていた。


ようやく、あの時撮った写真のフォルダを開けるようになった。
それでも何かが引っかかる。



あの時の家族は何処に行ったのだろう。
そんな事を考えていた。


でも。

嫌だ。この空間にいるのが、とても嫌だ。
悲しみが溢れている気がした。


あたしは、これ以上、記憶を目覚めさせたくは無い。



一年前の自分との対面と、あの時受けた衝撃が混同して感情を振り乱す。

でも、その過程を見続ける必要があるのだと勝手に感じた。


0908211088.jpg


感傷も同情も混同も、過去も現在も関係ない。


いちいち反応していたら、身が持たない。
そう、自滅したら意味が無い。


あたしから感情を抜き取ったら、何が残る?


感情や衝動を自分自身に押さえ込む術を覚えたり
それを自身に向ける様になってきている。



これがいわゆる大人の意識というならば、
なんて窮屈なことなんだろうね。
なんて考えながら。





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プロフィール

sakyohidzuki

Author:sakyohidzuki
左京
S.58.9.28

いつまで経っても手負い。笑
この運動神経のなさで生き延びているのが
不思議なくらい。

現実には色んな事柄に束縛されてるのに
今まで以上に自我のまま進めてるのは
一種の諦めのようにも思う。

昔一番だったものは入れ替わり。
眼中になかったものに価値を見出し

攻撃系はすべて自分の内面に。
もちろん゛暴力゛は忘れずに。

時々感情のコントロールが出来なくなる
フラッシュバックに嗚咽が出るほど叫びまわっても
最期に行き着く場所は同じ。

知らず知らずに自滅しているのは
毎度のことで。

無関心に堕ちる前に
終らせたい事とか。

無様な姿を曝すのも
ここだけでいい


☆ポートレートモデル
再現VTR、MV、CM等々しれっと
いたりする。
ベストジーニスト2016一般部門
投票終了!
応援&投票有難う!!

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