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Crackbrained-dahlia




重い様な静寂を感じ、窓を開けた。
一面の「白」に、あたしはカメラ片手に即外に飛び出した。

この感触。

この感覚。

いつしかの、鉄砲雨に飛び出して行った時と同じ感触。
壊れた右手を不自由に思いながら、只管走り続けた。
あの恍惚とした夏を思い出す。

0201-02sakyohdzk002074.jpg 0201-02sakyohdzk003075.jpg


堕ちるべくして積もる雪。
それは一瞬にしてあたしの体温を奪った。

それでも、ただ。撮り続けた。


0201-02sakyohdzk009083.jpg 0201-02sakyohdzk010150.jpg

時にはカメラを放置し、感情を帰無し。
感激の余り走り回ったり、小さく声を上げたり。


ひたすら没頭した。

この世界の中に。
美しすぎる世界に、ここに居られる事に。有難く思った。


0201-02sakyohdzk144.jpg

時には大きく寝転んでみたり
時にはネコの視線になって地面に伏せ
何度も何度もシャッターを切り続けた。

何故だか判らない。

きっとあたしは、写真に記憶を封じ込めたいのだと思う。

眩暈がする程の感覚。怒り、喜び。喜怒哀楽全てを写真で鍵をする。

そうでもしないときっと、
あたしは全てを忘れてしまうから。


0201-02sakyohdzk007162.jpg 0201-02sakyohdzk005161.jpg

あたしは感覚だけで生きている気がして仕方が無い。

その中でしか生きられない自分を疎ましくさえ感じる。


自由すぎる程の孤独。

どこに居ても、満たす場所などどこにも無い。

きっと咎めてしまうと、「ソレ」を壊しだすだろう。

暴走が止められず、

「足枷が欲しい。」

ずっとそう呟いている。


70201-02sakyohdzk170.jpg

こうして何度もシャッターを切り続けているうちに、
人差し指が凍りついた様に悴んで、感覚を失い、
遂にシャッターが押せなくなってしまった。

息の感覚さえ感じる事ができないくらいに凍えていた。
でも、何故か止まる事ができない。止まる気がしない。

あたしは、ここに居たい。

ソレからはただ、歩き続けた。

70201-02sakyohdzk183.jpg

気がつけば
靴も服も頭も、カメラも
海にでも落ちた様に濡れていた。

部屋に入ると、あたしに積もっていた雪は溶け始め、
それは大量の水溜りとなって床を濡らした。

心底から感じる解放感。清々とした脳内。
全てを愛おしく感じた。

何もかも、全てを許せた気がした。


あの日の雨と同じ。ただ、違っているのは。
唯、 もう。   何も伝える事も無い。


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プロフィール

sakyohidzuki

Author:sakyohidzuki
左京
S.58.9.28

いつまで経っても手負い。笑
この運動神経のなさで生き延びているのが
不思議なくらい。

現実には色んな事柄に束縛されてるのに
今まで以上に自我のまま進めてるのは
一種の諦めのようにも思う。

昔一番だったものは入れ替わり。
眼中になかったものに価値を見出し

攻撃系はすべて自分の内面に。
もちろん゛暴力゛は忘れずに。

時々感情のコントロールが出来なくなる
フラッシュバックに嗚咽が出るほど叫びまわっても
最期に行き着く場所は同じ。

知らず知らずに自滅しているのは
毎度のことで。

無関心に堕ちる前に
終らせたい事とか。

無様な姿を曝すのも
ここだけでいい


☆ポートレートモデル
再現VTR、MV、CM等々しれっと
いたりする。
ベストジーニスト2016一般部門
投票終了!
応援&投票有難う!!

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